オメガ3と活性酸素。それでもなぜオメガ3の摂取が必要か?

再び白子❤️
白子大好きです😋

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先日の白子の投稿で、

オメガ3は酸化しやすいのでは?
それをどう考えますか?

というご質問をいただきました。

深い質問、うれしい!
ありがとうございます🤲

真剣に答えます!
長いですが、、ご興味あればどうぞ↓↓😌

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【オメガ3と活性酸素。それでもなぜオメガ3の摂取が必要か?】

オメガ3は、多価不飽和脂肪酸の中でも酸化しやすい(酸素と結びつきやすい)脂肪酸です。

つまり、体内では活性酸素と結びつき、過酸化脂質(フリーラジカル)に変化しやすいです。

過酸化脂質のほとんどは消化管で分解されて毒性が弱くなりますが、
数%は体内に止まって細胞の機能異常を引き起こすことが分かっています。

ですので、何からオメガ3を摂るか?は、非常に大切です。 

サプリメントなら、酸化に配慮していないもの、具体的には、大容量のもの、遮光や密閉がおろそかなもの、製造年月が古いものなどは要注意。

食材でも、古いものは注意が必要。

亜麻仁油やえごま油は、加えて、透明の容器(蛍光灯の光でも酸化は進みます)に入ったもの、圧搾ではなく化学溶剤で抽出されたものは、酸化リスクが高いです。

サプリで摂るなら「少なくとも」ビタミンA、C、Eといった抗酸化物質が含まれているものか、それらビタミンをいっしょに摂取するのをおすすめします。

保管等の品質に配慮されていない亜麻仁油なども同様です。

(少なくとも、というのは、それらによって毒性がゼロになるわけではない、ということです。いっしょに摂るビタミンの質や量も、気になるし)

【それでもオメガ3の摂取が推奨される理由は?】
それは、「必須脂肪酸にもかかわらず現代の食生活ではオメガ3の摂取量が極端に減っているため」。

量が減っている、というよりも、
「オメガ6脂肪酸の摂りすぎにより、体内の脂肪酸バランスが極端に崩れている」というほうが正しいかもしれません。

オメガ3も、オメガ6も、
プロスタグランジン(体内機能の一部に作用するホルモン様物質)の原料です。

特に、

脳細胞間の神経反応伝達と、
体内の炎症反応のコントロール(血管壁における血小板の集能の促進と抑制) 

に深く関わっています。

オメガ6は炎症の促進、
オメガ3は炎症の抑制に関係していますが、
現代の食生活では、オメガ6脂肪酸ばかりを摂取しており、
オメガ3とのバランスが極端に崩れています。

それは、いわゆるサラダ油、植物油、が、オメガ6脂肪酸だからです。

オメガ3とオメガ6の理想の摂取比率は、1:1。

ですが、現代の食生活での摂取比率は、1:10と言われています。

つまり現代の私たちの体内は、炎症を促進するばかりで、抑制する働きが弱すぎる環境。
これが、様々な炎症系疾患(アレルギー、アトピー、花粉症など)や、
血栓による疾患(脳梗塞、心筋梗塞など)、
がんの発生と増殖、などの現代病の一因となっていることがわかっています。

多少の酸化リスクを伴っても積極的にオメガ3を摂取したい理由はここにあります。

サプリメントでも、天然のタラ肝油などが由来のオメガ3はリスクが低いです。

それは、天然のものは、酸化をはじめとする様々なリスクを計算したかのような成分バランスだから。

例えばビタミンCも、合成ではビタミンC単体ですが、
天然ではビタミンC単体で存在することは決してなく、必ずビタミンPが併存しています。

それが理にかなっているからです。

栄養は、やはり新鮮な食事、天然のもの、
それで追いつかない場合には天然由来のサプリメントで摂取したいです。

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というわけで、オメガ3は酸化しやすいのでは?というご質問への回答は、

「そうです」

酸化リスクをどう考えますか?というご質問への回答は、

「それを踏まえ、酸化リスクを低減する工夫をして摂るのがいいと考えています」

となります。

そもそも、摂りすぎのオメガ6を控えるのが、大事な近道!

酸化に着目すると、普段のお料理には、液体の油をあまり使わずに。青魚など食材からいい油脂を摂るのがいいなぁ、と思っています🐟

SUNNY RAINY

分子栄養学と東洋医学に基づく ヘルスコンサルティング 晴れの日も雨の日も軽やかな毎日を送るための 食の力をお伝えします ®︎分子整合栄養医学アドバイザー

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